朝 @エッセイ
2021.07.07(水) vol.40
アラームを15分早くした。
水曜どうでしょうのテーマソングを止めた流れでストレッチを始める。
腰と膝に老化が現れ始めている25歳には欠かせない日課だ。
ストレッチしながら足をつるという本末転倒現象に、名前はないのだろうか。
朝はDUSTBOXしか聞けない体質になってしまった。
無理矢理にでもメロコアを体に刻み込む。
ストレッチが終わると、昨日コップに注いだ飲みかけの水道水を飲み干す。
朝バナナ生活を始めたきっかけは何を隠そう、バナナマン日村だ。
昨日はオードリーのオールナイトニッポンで寝落ちした。
お金を貯めるには春日のケチ性根を浸透させるのが一番合理的だと、升野さんが言っていた。
3日分作りだめした冷凍カレーを冷凍庫から取り出し、祈りを捧げる。
カレーという文化を伝えてくれた偉人、ガンジーへの感謝である。
誰もが3日で挫折する弁当生活を続けているだけで褒めて頂きたい。
髪をセットしてスーツに着替える。
ポケットにはタクシーのレシートやタバコを開けたビニール等、何かしらが入っている。
もう一度卒業論文を書くのであれば、「人は3秒で済むゴミ捨てを何故サボるのか」というタイトルにしよう。
リュックを背負いジャケットを小指にかけて革靴を履く。
「革靴は一生を共にする伴侶だと思え」
新社会人にアドバイスをするのであれば、迷わずこう答える。
靴を愛せる人は電車で割り込みをされても舌打ちをしないらしい。
最近は月曜日も金曜日も変わらないテンションでエレベーターに乗れるようになった。
どうせすぐ週末は来るし、気づいたらお盆休みで、高校の同級生はどんどん結婚していく。
小学生が手をあげてバスの前を走り抜ける。
あと5分アラームを早くしようかな、と。