【ゆらゆら】『火花』Netflix ドラマレビュー
2022.08.16(火)10時頃
『火花』
ピース又吉が綴った小説。
遅ればせながら、拝聴。
★★★★★
神谷の圧倒的死亡フラグ ★★★★★
決してショーアップしないリアル感 ★★★★★
肩肘張らずに楽しめる感 ★★★★★
夏季休暇。暇すぎる。
そんなこんなで、10話を一気見しました。
※ネタバレ含みます。
まず感じたのが、【神谷の圧倒的死亡フラグ】だ。
浅草キッドに引っ張られすぎているのか、(神谷いつ死ぬのかな〜)と思いながら見てしまった。笑
というのも、神谷のアンバランスな人間性が刺さる刺さる。
どこに?
もちろん「何事もなく生きている私たちの静脈」に、だ。
神谷も徳永も「尖っている芸人」に分類される。
今で言う四千頭身後藤的なポジションだろうか。
ただ、神谷の尖りは不安定すぎる。
最後は借金だけではなく豊胸という謎の選択をとってしまう。
この「不安定さ」を開始5分で刻み込まれる演出。
脱帽である。
分かりやすい大成功なんてない。
でも人生そんなもん。
それを大成功した又吉が書いているんだから、芸人の奥ゆかしさを再認識できる。
無理に彼女と喧嘩させないところも、良い。
(彼女と喧嘩して反省、みたいなショーアップは胃もたれしてしまう)
「続ける」「やめる」
この2択って一見単純だけど、歳を重ねるに連れて徐々に重みが増してしまう。
小学生が習い事のピアノを辞めたところで、正直その子の人生は何も変わらない。
大の大人が10年も続けた漫才を辞める。
ショーアップしないリアルなスパークスを見てきたからこそ、やはり最後の劇場には感極まるものがある。
良くも悪くも最後まで変わらなかった神谷の「不安定さ」
火花みたいにゆらゆら揺れても強く生きていこう。
あと、性的描写を使わないのがとても良い。
金魚妻はもはやAV。
【ゆらゆら】