【期待とは利己的な感情である】漫画『アンサングヒーロー』
2022.01.16(日)
プリン
小学生の卒業文集では、誰しも叶うはずもない夢を語る。
「宇宙飛行士になる」「メッシ2世と呼ばれる」「ヒカキンを越える」
そんな夢が叶う人なんて、1クラスに1人いるかどうかだろう。
それがどうだろう。
就活を始めると、夢の片鱗もない会社説明会に参加している。
これは諦めているわけではない。
妥協だ。
ある程度稼いで子供を育てて、普通に生きていくことに目一杯になってしまう。
だからこそ、人は自分の夢を他人に預ける。
預けるというと聞こえは良いかもしれないが、それが自己中心的な感情という認識を忘れてはならない。
子供にはスターになって欲しいし、高校球児全員が輝いて見える。
漫画や小説、映画での感情移入も同じだ。
漫画『アンサングヒーロー』を読んだ。
わがままだけどスター性を持つシンガーを、夢破れたレーベルマンがマネジメントする内容。
小学生が思い描く【夢】と、妥協した社会人が思い描く【夢】の双方が体感できる。
感情移入。
アニメ化したら大化けしそうな気がしているため、もう少し伸びていただきたい。
これこそが、自分勝手な夢を預ける典型的な例である。
プリン